皆さまお久しぶりです。東野です。
8月以降も新作到着に合わせてウキウキでnouéに出向きblogを書かせていただいていたのですが、中々ご挨拶が出来ずにおりました。
秋刀魚、和梨、紅葉
そして重ねて着れる服!(日没の早さだけ日に日に寂しさが増すばかり)
個人的に大好きな秋の到来です。
みなさまお変わりありませんか?
この場を借りて改めてお伝えしたい各ブランドの素晴らしさやとにかく可愛くて可愛くてというお話はたくさんあるのですが、あまりにも長くなり過ぎるので、本日はちょっと集中してこちらをご紹介。
2025年春夏よりスタートしたブランド AEHRR / エアー
専門学校卒業後に渡仏
ヨーロッパのクチュール(仕立服)時代には当たり前のように行われていた技法であるドレーピング=立体裁断をメゾンでの実務から学び、長い年月をかけて自身の物にされた杉原さん。
日本に戻られてからは技術力の高い機屋さんと共に、ドレーピング技術がいきる生地をオリジナルで開発されています。
Draping Yoke Raglan Sleeve Shirt ¥88,000 / Drape Doeskin Cloth:100% Wool / Perfect Pale / sizeS
Draping Crotch Box Pleats Trousers ¥74,800 / Drape Doeskin Cloth:100% Wool / Deep Black / sizeM,L
boots ¥250,800(Cristaseya)
AEHRRの服は間違いなく体感で伝わる服です。
ハンガーに静かに掛かっている状態ではなく、袖を通してこそその魅力に気付く服。
こちらはfirst seasonの展開時にもファブリック違いで登場していたラグランスリーブシャツ。
デザイナーの杉原さんが自身が女性だったら絶対に着たいと仰っていた一枚です。
秋冬の今回初めて登場したのが、タキシードや燕尾服などに使われるDoeski(ドスキン)というウール生地。見た目や手触りが牝鹿の皮に似た厚地の織物です。
この生地の表情。単純にオフホワイトと言ってしまうのがはばかられるシャンパンのような光沢感。目の詰まりとドレープにより生まれる陰影。
何よりお伝えしたいのが、杉原さんが持つドレーピング技術の高さからなるショルダーラインの美しさ。
つたなく言葉を並べるよりも写真をたくさんご覧いただく方がと思い、今回はワンルックの写真を多めに撮影しました。
360度、どこから見ても美しい。
ドレーピングの技術力と生地の魅力が、高い位置で化学反応を起こしている感覚です。
ボトムに合わせているのも同じくドスキンのウールトラウザー。
こちらのblogで生地違いをご紹介した、first collectionからの定番パンツです。
正面から見るとフロントのプリーツにより直線的なシルエットに目が行きますが、アウトシームが無いことで角度を変えるとゆるやかにラウンドするフォルムに気付くことに。ハンサムで有りながら女性ならではの柔らかさがある、モダンなblack pants。
Draping Darts Sleeve Shirt Dress ¥143,000 / Wool Silk Matelasse Jacquard:62%Wool,38%Silk
boots ¥250,800(Cristaseya)
こちらのドレスも前回から継続して作られているシャツドレス。脇下から後ろ身頃に掛けてドレープが入るように作られている前開きのデザインです。
シャツ同様フォルムの美しさはもちろんなのですが、何より伝えたいのがこのファブリックの魅力。
Matelasse / マトラッセとはフランス語で詰め物や綿入れ、キルティングを意味しており、なんと表面に見えているのは全てシルク地。膨らんでいる中綿がウール素材という天然繊維のみで作られたキルティングです。
一見千鳥格子のように見えますが、植物図鑑からインスパイアを受けて組み立てられたオリジナルのパターンです。葉っぱと枝の繰り返しのようなイメージなんだそう。
Draping Yoke Raglan Sleeve Over Coat ¥209,000 / Drape Doeskin Cloth:100% Wool / Deep Black / sizeM
袖を通した時の高揚感にため息が出る、まるでドレスのようなコートです。
現在名前を連ねるラグジュアリーブランドの先駆者たちの時代を彷彿とさせるような、美しくも有りながら日常的で、ブランド名を知らなくても美しさが伝わる服。
今回どうしても撮影が追いつかず、ブログは週末のうちに第二弾を予定しています。
まだまだご紹介したい生地がたくさんあるんですよ。
ヨーロッパのクチュール時代に存在した「身体の輪郭が分からない洋服の造形」を行い続けること。
杉原さんのデザイナーとしての生涯の使命であると話されています。
身震いするような感覚、鏡の前に立つと味わえる高揚感
造形をすることで得られる”第二の身体”
「それがAEHRRの本質です」と。
昔ながらの洋服づくりの文化を継承していくプロジェクトであるという信念
このような服に袖を通せること、その体験により得られる高まりを、ぜひ味わいにいらしてください。
装いやものづくりが大好きだと言ってくださるnouéのお客様に、愛を込めておすすめが出来るコレクションです。
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現在SMBC無金利フェア(分割12回まで)を開催中です。※9.30(thu)まで
遠方からもご利用いただけますので、お気軽にスタッフまでお問い合わせくださいね。
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ご不便をお掛けしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
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